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Honeymoon

第1章 戸惑い


後ろから私の愛液を潤滑油の様にずりずりと前後させ、クリトリスや膣に塗りつける。
そしてそうされると私の子宮は益々欲しがって透明な液を溢れさせてしまう。

「あ、あぁっ…」

男は私の両腰を手で掴むと物も言わず自らの太い先端を埋めてきた。
濡れているとはいえ解しきれていない入口はきつく閉じてそれにせめてもの抵抗を示す。

「ん、くぅ」

くぐもった声が出て、それを耐えるために唇を噛み締める。

「最初からそんなに締められると挿入んないだろ」

膣口をごく浅く拡げられ、だけどぎちぎちこじ開けて来る様な異物感に私はまるで犬の様に早い呼吸を繰り返す。

「欲しいんだろう? それとも慣れてないのか」

そう耳許で囁かれ、私は歯を食いしばり左右に首を振る。

もう何度訴えただろう。

「私には決まった人、が…」

『決まった男性がいる』

だけど、その返答に男は相槌さえも呉れない。
耳たぶに濡れた何かが伸ばされたと思うとぬら、と舌全体が滑ってきた。

「…あ」

その瞬間腰を引き弛緩した下半身をずんと貫かれ、今度は大きく背を反らして悲鳴を上げる。

「ひっ!」

自身を奥深くまで埋めた男が満足気に緩く腰を揺らし始める。
ごつごつした硬い男の象徴を私に刻み付けようと。

「い、…痛、い。やだぁ」

数年前を最後に、男性を数える程しか受け容れた経験のない私にとって、それは苦痛以外の何者でも無かった。
首を左右に振り、それから逃れようとする一心で手足をばたつかせる。

「……おい、俺とする時は痛いという代わりに気持ちがいいと言え」

穿たれたまま嗚咽を漏らす私の首の半ばに男の手が掛けられた。

「!?ッう、ぅっ」



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