• テキストサイズ

Honeymoon

第2章 不穏な男


その男に少し酔いを覚ませと紙コップのお茶を渡された後、そこからはうろ覚えだった。

外に連れ出されてタクシーに乗せられたのは覚えている。

うわ言みたいに私は戻らないとと、そう繰り返した。

「わ、私連れがいますから……」

「俺は遥(はるか)。言うことを聞かないペットの調教なんかをやってる」

私の話に耳も貸さず、聞いてもいない自己紹介。


こんな冷たそうな外見なのに動物好きなんだ、そう意外に思いつつも私は瞼の重さに耐えられずそれを落とした。



/ 122ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp