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2人の監督生

第6章 ラッキースケベ


~デュースver~

今日はハーツラビュル寮へお泊りに来ている。定期的に行ってるそれは、私にとってなくてはならない一大イベントとなっている。今はハーツラビュルのシャワー室をかりており、優雅に入浴している最中だ。この時は寮生達には悪いけどシャワー室貸し切り、しかも念のために護衛もついてくれているのだ。まぁ護衛は…デュースが名乗り出てきてくれたんだけどね。

「ふんふん♪」

「今日はやけにご機嫌だな、なつき?」

「うんっ!!今日はいっぱい話したいことがあるの。」

鼻歌を歌ってたらデュースが話しかけてきてくれた。最初の方は私がシャワーに入ってるってだけで緊張して話しかけても無言だったのに。シャワーで体の泡を流し、仕上げのボディソープを手に取ろうと屈む。下に泡が残っているのに気づかず足を一歩踏み出せば、滑って頭から派手に転んでしまう。

「~~~~っ、たあぁ~~…」

「大丈夫か!!?凄い音がした……」

「………え、」

バァン、と遠慮なくドアを開けたデュース。まさか開けるなんて思っていなかったからビックリする。そして少したってから転んで横になっている状態だということに気づいた。横の状態とはいえお尻は丸見えで…

「きゃあああああ!!」

「うおああああああ!!?」

2人して大絶叫。こんなに騒いだら誰かしら来るかもしれないのに、お互いそれどころじゃなかった。慌てて近くのバスタオルを取って身体を隠す。

「なんでドア開けちゃうの!?」

「すすす、すまん!!見て、見てないから!!」

「いやそれは嘘!!!」

ガッツリ見てましたやん。何ならドア開けてすぐ見てましたやん。意外だと思うかもしれないけど、人の視線って案外分かりやすいもんだからね。

「見てないから、早く何か…服!!服を着てくれ!!」

「デュースがドアを閉めればいいでしょ!?」

まだ気が動転してるのか、ただのバカなのか…そういうと、デュースは今一度ジ、と私の体を見て、そして小さな声ですまなかった、と謝りドアを閉めた。……もう一度見た?しかも最初に見た時よりも目が座ってるように見えたのは気のせい?外で何だ何だ、と集まってきていた寮生たちに何もないと説明しているデュース。複雑な気持ちでずり落ちてきたバスタオルを持ち上げる私であった。
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