第2章 BL疑惑
「その言い方だとなんか意味があるように聞こえるな~?私という可愛いマネがいながら、他の子に目移りですかぁ?」
「自分でいうかそれ。ホントに、特になんも意味ねぇってば。」
慌てたように否定をするエース。とても怪しいな…ここまで言って言わないということは、何か後ろめたいことでもあるのだろうか。こういうシチュは何か知ってるぞ…じっとエースを見ると少しタジタジしているようにも見える。
「うーん…エースは私のこと好き?」
「え、なんだよ急に…」
「いいから、好き?」
「……好き、だけど。」
「じゃあデュースのことは好き?」
「は?デュースぅ??んー…まぁ普通に、好き?だと思うけど。」
これは…素直になれないエース君が発動しているのではないか。普通に、といったところが怪しいよね。自然にもっと2人の関係について聞いていこう。
「まぁそうか、2人はずっと一緒にいるもんね。」
「そーそー、部屋も一緒。」
「たまに一緒に寝てたりして。」
「まーね、ホントにたまーーーにあるな。ゲームしてて寝落ちるとかしてね。」
たまに、という言葉を強調しすぎではないか。これは私の早とちりではないだろうか…でもこれは勘違いしてもおかしくないよね?エースとデュースが付き合ってるって。
「じゃあエース君、問題です。」
「なんだよ。」
「誰かに決闘を申し込まれた場合、背中預ける相手がいるとして…1番最初に誰を思い浮かべますか。」
「………デュースだな。」
「ううううう、」
「な、なに?」
「何でもない。」
エースの口からはっきり聞いたわけではないけど…これは決めていいよね。聞きました?エーデュース推しのみなさん!!ついつい興奮して声が漏れ出てしまった。