第2章 プロローグ
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大方、錬金術で出す課題を問題集から選別し3通り程作り終わり暇にしていた私はうたた寝をしてしまった。
またこの感覚…
ふわふわと空を舞っている……否、飛ばされた
そうだ私は、あの時トラックに飛ばされたんだ…
そう自覚した時に私は目覚めた。
まだ入学式は続いているらしい。なにより騒がしかった。
でも、私は気にしてなかった。
何よりも今1番気になるのは、私が前世を思い出したことである。
しかし、その前世を思い出したと言っても、トラックに飛ばされて痛い思いをした所しか記憶が無いのだ。
(それって、跳ねられ損じゃん…思い出さなきゃ良かったァァァァァ)
逆に笑えてくるわ!!ダメだ…集中するために課題作ろ
後日、この課題が難しくマニアックな問題が多く、さらには量が多すぎるが故に後から生徒に不満をたくさん言われてしまうことになったのである。
そして相変わらず、ヴィルヘルム寮に適するものは居なく、今年もヴェネットだけであった。