第2章 プロローグ
ぐるぐる回る世界___
ふわふわ飛ぶ感覚___
不思議と怖くなかった__
まるで_____________
○○○
「ね……ん…か…き…!」
誰かが耳元で叫んでる。おまけにすごく痛い。
すごい叩かれてるような感覚と耳が引っ張られるような感覚がする。
てか、ほんとに痛い痛い痛い痛い!!
馬鹿力にも程がある!
「姉さんいい加減起きろ!」
その声がはっきり聞こえた時、私は飛び起きた。
『はっ!!!』
慌てて時計を確認する。
時計は6:50を指していた。
『あと30分で家出なきゃ行けないじゃん!!ヴェネット起こしてくれてありがと!好き。』
弟に愛を伝えながら私は大急ぎで用意した。
_____________
『それじゃ、私は先に学校行ってくるね!』
そう弟に伝え、急いで靴を履いて玄関を開けようとしたその時_
「待って!姉さん。お弁当忘れてるし、僕も車に乗せてよ。」
(なんて可愛い弟なんだろ…私のためにお弁当作ってくれるし、何より!!一緒に行こだなんて(言ってない)……はぁぁぁぁ!弟と結婚しよ)
『ありがと!それじゃ一緒に学園行こっか!』
「っ!歩くよりも車の方が楽だから、の、乗せて欲しいだけだし!」
(そんな素直じゃないところも好き)
バタン ガチャ
鍵をしっかり閉めて弟を車に乗せて発進した。
私は寝坊したことと、弟の可愛い発言で夢のことなんてさっぱり忘れていた。