第10章 仮面は外せない
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※ヴェネット視点
暗い森の中3人の影_
『…その依頼確かに受け取った。』
「お願いします!!必ずや!!」
そう男は言い森から出ていった。
『…………本当に馬鹿な男だな』
べ「欲求に素直なことで良いじゃないか」
べストールは笑顔でヴェネットに言った。
欲求に素直なのはいい事なのか?
自分の手で悪に染まらずに人に頼る時点で、もうそいつは悪も同然だ。
むしろ汚いぐらいだ、亡くなったのをいいことにそいつは偽りの涙を流し嘘の言葉を傾け何事もなかったかのように忘れていき、幸せを語る。
ただの「臆病者」じゃないか。
『さぁ、今日も仕事だ。べストール行くよ』
べ「うぃ」
俺たちは森から出ていき、先程依頼してきた男が殺して欲しいと願う者の元へと向かった。
そいつの元についたヴェネットは精神的ダメージを与えようとした。
「あぁ…もう来たんですね」
そいつは無防備にも殺されることがわかっているかのような口調だった。