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【血界戦線】中編

第1章 あなたと【スティーブン】


ライブラ結成初期メンバーである私は、
スティーブンに恋に落ちるのも
そう遅くはなかった。

同時に、親友であるチェインが
スティーブンに秘かな想いがあることに
気付いてしまった。

「はぁぁ…。」

かといって、
私にも脈があるかというとないだろう。
スティーブンは仕事のためなら
女を簡単に抱けるようなクールな男だ。

「どうしたんだ?でけー溜息だな〜!」
近くにいたザップがクレアに声をかけてきた。

「…いいよね、ザップは。悩みなさそうで。
私もザップみたいになりたいなぁ。」

「誰が悩みないだ!!悩みの塊だっ!俺は!!
お金ほしいーー!!!」
ザップはそう言って叫んだ。

「クレアさん…絶対嘘でしょ。
ザップさんみたいになりたいって。
僕はいくら強くても、
この人の生き方しんどいっすわ。」
近くでカメラをいじっていたレオも話に参加した。

「んだとー!陰毛頭ー!?」
ザップはレオに反発した。

クレアは思った。
常に金なし、
女性とのいざこざが日常茶飯事、
弱者にゆすりのような真似をする、
頭が馬鹿…。

「ごめん、ザップになるくらいなら、
私、ソニックがいいや。」
クレアはザップに申し訳なさそうに謝った。

レオの近くにいたソニックが、
自分の名前を呼ばれたことに気づき、
不思議そうな顔をしていた。

「んだとーー!!俺は猿以下か!!?
ふざけんなーー!!」
ザップは暴れて怒り、
クレアとレオはそんなザップをみて笑っていた。
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