• テキストサイズ

it!《気象系BL》

第8章 祝



Jun



映画やら、CMやら。
とっくに仕事は始めてるけど、いまだメディアへの露出は、他のメンバーに比べて圧倒的に少ない。


……なのに


「ファンの子ってすごいよな」


画面をスクロールしながら呟くと、


「ありがたいね」


翔くんは穏やかに微笑んだ。


俺の入所日がツイッターのトレンドワードに入る日が来るなんて、かつての自分には想像もつかないことだろう。

俺は、こそばゆく感じながら、スマホを置く。


別に、自分で祝うつもりなんか、さらさらなかったけど、翔くんが仕事帰りに、ケーキを買ってきてくれた。

自分のことのようにうきうきしながら、ほら、と、箱を見せられて、俺は笑ってしまった。

ファンの子に祝ってもらうのももちろんだけど、俺にとったら、翔くんが祝おうとしてくれてるのが、最高にうれしい。

俺は、とっておきの豆をひき、コーヒーの準備をした。


もう箱からして豪華で。

翔くんは得意そうな顔で、待ちきれないのか、それを開いてみせた。



「じゃーん」

「……お。モンブラン!」


箱の中身は、番組でしかみたことのないような豪華な栗のケーキ。
金箔までのってるあたり、ゴージャス極まりなくて。



「これさ、並ばないと買えないやつなんだけどさ」

「……並んだの?」

「……それはさすがに無理だから、マネくんに頼んだ」

「ふふっ……それは悪いことしたね」


お人好しの翔くんのマネージャー。
ついにスイーツまで買わされるようになったのか。
/ 55ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp