• テキストサイズ

it!《気象系BL》

第5章 愛



SHO


年末まで全力で走り抜け、無事完走した俺たちは、五人での活動をいったん終え、ソロ活動に入った。

みんなに会おうと思えば会えると頭ではわかってるのに、必ず五人で会えていた仕事がないだけで、こんなにも寂しいなんて、自分でもビックリしている。

みな個々で活動の幅を広げながら、頑張ってる。
俺だって頑張ってる。
兄さんだって、充実した日々を送ってるはずだ。

喜ばしいことのはずなのに、なんだかふとしたとき、どうしようもなく寂しくてたまらなくなる。

個人の活動なんか……休止するずいぶん前からしてきてるはずなのに。


「……櫻井さん?聞いてます?」


運転していたマネージャーが、フロントガラスをみつめながら、心配そうにたずねてきて、我にかえった。


「あ……ごめん、なに」

「もうすぐマンションに着きますよ」

「ああ……ありがと」


礼をいいながら、膝にかけてたブランケットをたたむ。

夕飯どうしようかな……餃子でも焼くか。
そんなことを思いながら、窓の外に目をやる。



……あれ。


ところが、目に飛び込んできたのは、見覚えがありすぎるほどある、恋人……潤のタワーマンションの近所の風景。

息をのんだ。

マネージャーには俺たちの関係は話してない。

だから、潤の家にいくときは、一度帰って自分の車で行くか、ことさらに打ち合わせ感を前面に出したうえで、マネージャーに送ってもらうか、していて。

何の指示もなく、この場にくることは本来ありえないのだ。

/ 55ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp