サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う2
第3章 有言実行
「イライ、ぎゅーして!」
「ふふ。ぎゅ~」
私よりも大きいイライの胸は、包容力がある。落ち着く。
「ほう…お前もそんな顔をするのか」
ハスターさんが、興味深そうにイライに言う。
「何がですか?」
「いいや、我の前では情緒不安定なお前が、の前だとまるで親のような顔になるのだな、と思ってな」
「なっ…少なくとも、は私より年下です。頼れる大人!みたく思ってほしいじゃないですか!」
……。
「それ、私の前で言っちゃっていいの?」
「あっ」
やってしまった、という表情になるイライ。
「はは。イライはいつも、頼れるお兄さんだよ!」
「本当かい?」
私を抱き締め、上から言うイライ。
「うん!」
私が笑顔で言うと、イライは嬉しそうに、「なら良かった」と言った。
………一瞬かっこよく見えたのは何でだろう?