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【ワンピース】安らげる場所

第4章 安らげる場所_4章


マリアが海賊船、
ハートに海賊団の船で働くようになってから7日が経った。
なぜ革命軍の援軍が来てくれないのかと
疑問に思うマリアであったが、
船での生活は思ったほど悲惨な扱いではなかった。

掃除や皿洗い、船の見張りなど、
ほとんどが簡単な雑用だった。
それに食事も手伝いはさせられるが、
他の船員と変わらず食事を与えられた。

言葉を話す白いクマ、ベポには
「俺の方が先輩なんだからな!
言うこと聞くんだぞ、マリア!」
と偉そうにされたがマリアとしてはそんなベポが
可愛くて仕方がなかった。

「は、はい…(可愛い…もふもふしたい…
でも船員に手を出したらあの男に殺される…
違う意味の手だけど…)」

他の船員もマリアに気さくに話しかけ、
マリアもそれに答えた。

「ただいま戻りましたー。」

夜になりローの部屋に入る。

「あぁ、ご苦労。」

ローは机で何かの本を読んでいる。
マリアに目を向けず返事をした。

そう、唯一の不満はマリアが
ローの部屋で寝泊まりさせられていることだ。
寝ている間も何をしでかすかわからないと
見張られているのだ。

若い男女が一つの部屋で寝てるなんて…
間違いが起こったらどうするのか、
とマリアは思ったが、そのようなことは一切起こらない。


「(むしろ有り難けど…、
なんかそれはそれで腹立つな!?)」

マリアは疲れていたのでローのベットとは
別に用意された自分の寝床に横たわった。
相変わらず無視してローは本を読んでいる。
背後から刺そうかと思ったが
間違いなく負けるので余計なことはしないと
誓っているマリアであった。

「(サボたち、心配してるかなぁ…、
会いたいなぁサボ、コアラ、ハック…。
いつまでこの生活を続くんだろう…。
結局、この船に密輸の道具はなかったし…。)」

マリアは船で働いているときも抜かりはなかった。
能力を使い、物音を立てずに色々探っていたのだ。
怪しいものは何も見つからなかった。
そもそも何かあるなら、
自分を自由に歩き回れるようにしないはずだ。

本当にこの船にはお金になるような財宝と、
ローの大事な仲間しか居ないのだ。
マリアははずれくじを引いたのか、
当たりくじをひいたのかわからなかった。
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