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【ワンピース】安らげる場所

第6章 安らげる場所_6章


マリアはほっぺを引っ張られる感覚で目が覚めた。

目を開けると、既にベッドから出ていた
ローが無表情の怖い顔をして
てほっぺを引っ張っていた。

「痛い…なにすんの…」
マリアはなんて起こし方だとローを睨んだ。

ローは口をパクパクさせていた。
それを見て、マリアは昨日、自分の無音能力を
ローにかけたのを思い出して、急いで解除をした。

「こんな無音状態で船員に不気味がられたら
たまったもんじゃねェからな。」

そう言い捨てて部屋を出ていった。

いつものローだった。
マリアにとって昨日のローは夢だったのか
とも思った。
マリアは昨日の話はもうしないし、
誰にも言わないと勝手に誓った。


その後ベポが部屋に飛び込んできて、
泣きながらマリアに抱きついて謝ってきた。
マリアはベポを慰めながら、
こっそりもふもふを堪能して満足であった。

さらに2日間、ベットからろくに動けず、
ベポは積極的にご飯や水を運んできてくれた。
他の船員もお見舞いに来てくれて、
ずっとベットの上で過ごしたが
全く寂しくなかった。

そしてローも何も言わず同じベットで寝て、
何もしてこないし、大した話もしない。
広いベッドで密着して寝ているわけではないが、
隣に人が居るだけで暖かく感じた。

歩けるようになっても、雑用を任されることもなく、
船は次の島に進み、淡々と日が経っていった。

マリアは革命軍に
報告もかねて帰るべきだと考えていたが、
体調の完治もしていないし、
相変わらず、マリアの心臓はローが
どこかに持っているため、どうしたものかと
考えていた。
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