第2章 お試し
「ごめんなさい…。」
「全然?ちょっと早かったね。ごめんね。」
頭を撫でられた。
「い…え…////」
「フフッ…可愛い。」
黒河さんの顔が良すぎて怖いです。
*
「…」
「やっぱいいわ、バロンめっちゃカッコイイ。」
「ですね。お姫様抱っこするところとかカッコいいです。」
「…俺もしようか?」
「え…だ…大丈夫です…。」
「え、俺もカッコいいって思われたい。」
「…」(黒河さんって…なんか…なんだろう…抜けてるところあるよね…どっか…。)
それから……。
「お腹減らない?」
「減りました…。」
「パスタ作る、ちょっと待ってて?」
「あっ…て、手伝います。」
「いいの。」
黒河さんは立ち上がりキッチンへ。
「…」(い…いいのかな…。)
「何がいい?ミートソースか…カルボナーラか…ツナか…たらこ?」
「え…と…お、お任せします…!」
「ん、了解。」
「…」(や…やっぱり手伝った方が…でも…どうしよう…。)
結果……おとなしく待つことに…。