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ちょっと私にはハードル高いです

第17章 不思議な体験


*


夕食を食べ終え、家に帰ってきた。


「お風呂沸かしてくるね。」

「あ、うん。」

「そうだ!DVD観よう?これ、セットしておいてくれる?」

「わかった…!」


珍しく猫の恩返しじゃない。借りてきたモノなのか、パッケージがないのでどんなお話なのかわからない。題名は「赤い鏡」


「…?」(お姫様の物語…とか?)


DVDをセットして、最初の予告などを見ていた。


「お、ありがとう~!」


怜さんが戻ってきて、一緒に観ることになった。


「電気消していい?雰囲気出そう。」

「え…い、いいけど…。」

「やったー!」


電気を消しに行くついでに、冷蔵庫からジュースを持ってきてくれた。


「ありがとう…!」

「どういたしまして~。」

「…どんなお話なの?」

「ん~?なんか、赤い鏡を見たら死ぬっていう内容。」

「……え、ホラー?」

「そう。」

「嫌だ!」

「え、もう始まってるから。」

「いや、ホラーは無理だよ…!」

「はい、上映中は席を立たないよう、お願いいたします。」


座ったまま後ろから抱きしめられた。部屋の中が暗いので本当に映画館みたいだった。
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