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  …妄想だし?  【ハイキュー!!】

第11章 歪み【月島蛍】











指を口に突っ込んだまま身体をかがめ胸元の傷口に吸い付く。
鉄っぽい血の味が僕の口内に広がる。








…まずい、穂波さんに刷り込みながらも確実に僕にも刷り込まれていく。









この、歪んだ抱き方が、心地いいと。









その証拠に血の味に僕のソレはさらに硬く膨張した。











「…くっ……」












欲に任せてそのまま腰を打ち付ければ、
僕も穂波さんも一段、また一段と快楽に堕ちていく。











『…けっ…くん…』

「なに?」

『…噛んで?』

「………」

『痕が…欲しい』










…僕もつけたい、そこかしこに。
出会った時からずっと、僕の痕を刻みたくて仕方がなかった。

視覚的なものだけじゃなく、そこ、かしこに。











「誰を思って言ってるのさ」










何故かはわからないけど多少の憤りに駆られて、
アイマスクをずり上げてやった。

後戻りなんてもう、とっくにできないんだから。











見下ろす僕をその潤んだ目に捉えて、
ぽろり、ぽろりと大粒の涙がこぼれ落ちる。










…大丈夫、僕が責任取るから。安心して泣けばいい。
それすらも快感だと刷り込んで仕舞えば……












『…馬鹿、そんなの蛍くんに決まってるじゃん……』











自分で自分の瞳が揺れるのがわかる












『…はぁ、やっとみれたぁ、蛍くんのこと。
わたしの知ってる蛍くんよりずっとずっと、色っぽい』

「…ッ……」












その言葉はそっくりそのままお返ししたいほどに、
目隠しを外した穂波さんは美しくて。

そして、そのトロンとした目で僕を見上げて穂波さんは、










『…あ、もうダメ いっちゃ…ぅ』











動きを止めた僕の何を感じてか、
ビクビクっと身体を震わせて、深くイった。












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