第3章 【番外】団長室へ
ミケの書類を手伝うこと2時間、
あとはこの書類を団長の所へ運ぶだけ。
ついでにミケの所にも寄って団長行きの書類を回収しつつ団長室へと向かうのだがそれにしてもミケの終わらせた書類は薄っぺらい…
書類仕事が苦手(嫌い)なミケの大半の書類を終わらせているのはこのミヤビだ。書類仕事は寧ろ好きなので負担になっていない。…といえば嘘になるが分隊長補佐になれているのそのお陰かもしれないと考えるのだった。
2回ノックし名を名乗り許可を貰う
「失礼します、ミケ分隊長の書類を届けに来ました」
「あぁご苦労、右のテーブルに置いといてくれるかな」
黙々と書類を片付けていたその手を止めこちらを向いた。
「な、何か」
「そのネックレスはどこで?」
「この前市場でおすすめされて買った無名の安物です」
「君が付けるだけでそのネックレスの品も上がるな」
エルヴィンはミヤビに微笑んだ。
エルヴィンに惚れた女性は砂の数ほどいることだろう。
ただの世間話。無意識であろうキザな対応にそう思わないと勘違いしてしまいそうだ。
否定したのち少し照れたように笑いそれから会釈をして団長室から去って行った。
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工事しました。しおりから読まれてる方は読み返した方がスムーズに今後読めると思います。