• テキストサイズ

私が死のうと思ったのは【ヒロアカ夢】

第18章 ディスクアイエット






それから二人で喫茶店を後にし、またいつも通りに接してくれた轟くんは私を家へと送ってくれた。轟にお礼と別れを言えば、彼はまた優しい声で、

「また学校でな」

と私に告げた。そのまま帰っていった轟の背中を見守ったあと、私は部屋に戻る。

そしてそのまま再びベッドへと体を沈めれば、轟の言葉を思い出した。



(今度は俺が、希里を助けたい)



私は今、何に苦しんでいるの?



父、母、ツバサ、それぞれの事を考え、体を小さく埋める。


(助けるっていったって何を…私は、なにが…)


彼の期待に、問いに、応えられるのか、今の私はわからない。



だって今の私が、一体何をどうしたいのか、それさえわからないのだから。

/ 155ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp