第21章 ➖触れるな危険➖
『………』
「っ……ってぇ!
…お前さっきのは手ぇ抜いて……」
『黙れ……
私の事はいいけど…今の言葉は……』
「サラ!!もう止めよ?
十分だから…ね?これ以上はダメだよ…」
ユウが止めてくれた事により我に返り
怒りで我を忘れていたのだと分かる
『…え?……あぁ、うん。そうだね。
ありがとう……』
家族を貶された事で激昂してしまった…
止められ無ければ
オーバーブロットするまで彼等を……
想像し、身震いしてしまう
ユウに感謝しながら
グリム達の元へと戻る
「サラちゃん…君すごいんだ…ね…」
「やっぱすげぇー…」
驚きを隠せないケイト先輩と
目をキラキラ輝かせるデュース
エース、グリムは怒らせたらヤベェー…
そう呟き、縮こまっていた…
「ありがとうサラ」
『フフッ…こちらこそありがとうユウ…
あ、後ソコのフサフサ君もありがとうね?』
私は遠くから私達を見守っていた
銀色の耳と尻尾の褐色肌の子に言う
「別に…オレは……」
『止めてくれようとしてたの知ってたよ?
理由はなんにせよね。だから…ありがとう』
その後は
彼に群がり話しを始めていた
「ソレにしても…ホント助かったんだゾ!」
『私も助けられたけど…
さてと…お腹空いたし…帰ろっか?』
私がそう言うと
風呂に入りたいだの腹が減っただのと
彼等が口々に言い
解散となったのだった…