第9章 ➖ミノカサゴ卒業➖
=大食堂=
今日は短時間で食べれる様にと
サンドイッチと小さなフルーツの盛り合わせ
それと…アイスティーを選び
食べ物を口へと運んでいく
食べ終わり辺りを見回すと
双子が近付いてくるのが遠くからでもわかった
垂れ目の片割れと目が合うと
不敵な笑みを浮かべ抱き締められる
「ミノカサゴちゃーん…迎えに来たよー?」
「さぁ…新入生さん参りましょうか?
…アズールがお待ちですよ」
言い終えると直ぐに私から離れ
彼等が手を差し出す
その手を取り
足早にラウンジへと向かう
道中に昨日から呼ばれていた
“ミノカサゴ”になった経緯を聞く事ができた…
どうやら初めて会った時のスカートの形と
アズールに対して毒を放っていたからなのだと
笑顔で話す彼だった…