第61章 ➖突然の…➖
=オクタヴィネル寮・アズールの部屋=
部屋に戻り時計を見ると…
そろそろ7時を迎えようとしていた
ベッドには未だに眠り続けるアズール
近くに腰を掛け、頭を撫でながら
小さな声で囁く…
『アズール…愛してるよ…』
「…ふふ…僕も愛してますよサラ」
頭を撫でていた手を掴まれ
その手の掌に口付けし目を開くアズール
「永遠に…僕だけのあなたでいて下さい…
サラ愛していますよ…」
歯の浮く様な台詞
普段ならそう感じるのかもしれないが…
力強い真っ直ぐな瞳と
愛おしそうにまたキスを落とす
あなたの姿に魅入ってしまい言葉を失う…
(掌…懇願………ん?…え?…
なにそれ…それってさぁ……)