第58章 ➖子供じゃない➖
『アズール…
私ね…ずっとあなたが大好きなのよ。
バカにしてる訳でも、頼りない訳でもない。
気持ちを隠してしまうだけよ…』
「サラ…僕から言おうと思っていたのに
僕もずっとあなたが大好きですよ…。
そうでしたか…。ですが、これからは
僕に素直になって下さいね?
僕はあなたの全てを知りたいんだ…」
『アズールから言うつもりだったんだ…。
ふふっ…なんだか照れちゃうわね…。
全て…えっと…それは難しいかもね…』
「サラ…
あなた僕の話しを聞いてました?
僕はあなたの全てを知りたいんです。
だから、全て隠さずに言って下さい
今の僕ならあなたの力になれるんですから」
『ふふっ…そうね。
癖みたいな物になってるから…努力する。
あなたに正直になる様に…ね?』
「えぇ、僕があなたの手本になりましょう。
それはそうと…僕に素直になる様に努力する
…僕以外には素直になれるのですか?
まさか、あの2人なんて言いませんよね…』
『ふふっ。お手本ねぇ…流石寮長よね。
頼りにしてるわよ…アズール…。
え?2人って…フロイドとジェイドよね?
そうね。アズールよりは、素直になれてた
かもしれないけど、でも……っ!…』