第53章 ➖約束の日➖
=オクタヴィネル寮・自室=
出てきた時と変わりない……
と、思いきやシーツがグシャっとなっており
誰かが入室しベットを使用した様な
痕跡が見られた…
(フロイドかな?まぁ、いいけどね。
直してはほしかったかなぁ…)
クローゼットの中からお目当ての物を見つけ 着替える…
(久々に着たな…この服…)
再開した時に着ていた服や靴を身に着け
同じ様に化粧をする
あの時と違うのは…
冬用のコートに厚手のタイツとブーツ
向かう先は…
=麓の街・とある店=
ケイト先輩に教えてもらったお店へと来たが
思わぬ誤算が待ち受けていた
「成人の方でしたら、サインとクレジットカー
ドでご契約可能ですが…お客様は未成年。
学生のお客様ですと、親又は学園からの承諾
…こちらの委任状にサインと、マジカルペン
とは別に在籍証明書をお持ち頂かなくては、
ご契約出来兼ねてしまいますので…
今回はこちらの委任状をお渡し致します。
書類が揃いましたらまたお越し下さいませ」
『そうですか。はい。また改めて伺います…
ありがとうございました』
こんなやり取りがあり少し俯き
街中を歩いていた…
すると突然煙に包まれる
−ボンッ−
何が起きたか分からずにいると
ガラスに映る自分の姿を見て驚いた
『え?なんで元の年齢に戻って…魔力も…』
アズールに何かが起きたと直ぐに思い
学園へと戻る…
(凄くイヤな予感がする…。
直ぐに2人を探そう…)
そう思い
彼等を探しに珊瑚の海へと向かう…