第39章 ➖知らない気持ち➖
グリムのとんでも発言を聞き
イソギンチャク達が騒ぎ始める…
そんな彼等に堪忍袋の緒が切れる…
『はぁ…黙って聞いてればさぁ…
貴方達…そんな事して恥ずかしくないの?
グリムと、ココに居るその他の貴方達よ!!
寮長との契約に納得した上で…
貴方達が自らの手でサインしたんでしょ?
それを詐欺だのなんだの言ってさぁ…
あの子を貶して…。最低なのは貴方達よ!
はぁ…ダサすぎるのよこんな事して!!』
私の声に静まり返るラウンジ内…
それから暫くして
私の元へと近付いてくる人物…
数メートル先で止まり声を荒げる
「そこの女ぁー…黙って聞いてればなぁ
キャンキャンと…うるせーんだよ!!
んな事知るかよ!あのタコ野郎が悪いんだ!
関係ないお前は黙ってろよ!!」
そう言うと私に向かってマジカルペンを構え
攻撃を仕掛けてくる…
(流石にこの人数の中で
本来の力を出すワケにはいかないかな…
これ以上私の強さを知られたくないし
…詠唱して発動しても間に合わない)
瞬時に頭の中でそう判断し
彼の魔法を受ける事を決め
目を瞑り顔を背ける…