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何故か気になるあの男子

第4章 デート?



今日は文化祭当日。例年にも増して賑わっている。


一ノ瀬くんとの約束も今日。



私はどうしても学校に来てほしくて文化祭に誘った。



この日のために、クラスのクレープ屋のメニューにも「チョコバナナカスタード」を追加していた。




11時に校門前で待ち合わせしていた。






約束の時間になった。





人が多い…周りを見渡しても一ノ瀬くんらしき人は見当たらない。





「はぁ…やっぱり学校には来たくなかったよね…。」




肩を落とす私の肩に誰かの手が触れた…







「あやさん。」






聞き覚えのある声に振り向くと…





そこには髪をきちんとセットして、白シャツに黒パンツでスラっとした男性が立っていた。




「なにこのイケメン!?…って、一ノ瀬くん!?」




「うん。」




前とは別人で…てか、こんなにカッコ良かったの…。




「クレープ食べにきた。」




「ク、クレープだよねっ!い、行こう!…」



人混みの中、女の子たちが彼に視線を向けている…



てか私…男子になんて興味なかったのに…女の子が好きだと思ってたのに。



なんで一ノ瀬くんにはドキドキするんだろう…。






そんなこと考えてたら、クレープ屋に到着。


「チョコバナナクレープ2つください!」


「はーい!えっ?あや隣のイケメンだれ!?彼氏?いるなら言ってよ〜」


「ち、ちがうよ!一ノ瀬くんだよ!」



「えぇーー!!!!」



そこにいたクラスメイトが声を揃えて驚いた。




「どうも。」



彼に嫌がらせをしていた奴らも人が変わったように話しかけている…



人間ってほんと薄っぺらい…だから嫌い。



クレープができあがると、私と一ノ瀬くんはイートインスペースへ。


彼は美味しそうにチョコバナナカスタードを頬張っている。



さっきまでの怒りがスーッと消えていく。



「一ノ瀬くん口にカスタード付いてるよ笑」



………。



また返事ない笑



チョン!



「口にクリーム付いてたから取ってあげたよ!感謝しなさい笑」



………。



「なんか言ってよ〜笑」









………。









「ありがと。ちゅっ…。」


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