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地縛霊は孕ませたい!?

第2章 世間はそれを、脅迫、と呼びます。


「ん……っ、んく!?」



しかも今!!
唾液、飲み込んじゃったじゃんっ



「素直に飲んじゃうなんて、なかなかエロいね真白」
「………っ」




にや、と笑うその表情はまた、高校生くらいの男の子。
しかも濡れた唇をペロリと舐めとるその仕草。
やけにエロいんだけど。
いや、うん、舌、が。
やけにエロい。


「そんなに褒めないでよやだなぁ、照れちゃうじゃん」
「!!」

やっぱり。

「読めるんじゃないっ」


バチン、と、肩を思い切り叩けば。


「……って」

確かに感じた、触れた感触。


「ぇ」


透けて、ない。
体。
ちゃんと戻ってる。


「………なんで?」


「………良かったねぇ」
「なんで?どーゆーこと?」
「俺たちが、繋がったからだよ」
「繋がる?」
「生体と霊体が繋がれば、そこから強いエネルギーが産まれる。それこそ実体を維持できるくらいの」

「………」


「さっきのキスは、一時的なもの。長くは持たない」
「どーゆーこと?」
「キミはさ真白、まだまだ生体としては不安定なんだよ。その体を維持できるほどの力がないの。仮にも死んでるからね、真白。おもちゃの電池が切れたら動かないだろ?電池を変えるまで止まったまんま」
「うん」
「キミにとっての電池は、文字通り『生命』。新しい生命と交換に、キミはその体を維持できる力を得るってわけ」
「………一時的なもの、って?」
「一時的に電池の強度を強くしたってこと。次元の違うものは本来交わることない。だから交わった時は、そこから強いエネルギーが産まれるんだ。交わりが強ければエネルギーも強くなる。」
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