第8章 クローバーの塔と仕事と魔法薬屋
グレイは…いつまでたっても帰ってこないスノウを探していた…
何処かで事件に巻き込まれていないと良いが…
でも、あまり遠くには行けない…
とりあえず、塔の領土内を探していると…
…
…
近くの木陰から女の子の鳴き声が聞こえてきた…
そうっと覗いていると…
水色の髪…スノウの姿があった…
泣いている…
何で泣いているのかは何となく想像がついた…
時計屋が居ない事が…
グレイは近づく事もせず…見守っていた…
…
…
…
…どうしてあの時話しかけてやれなかったんだろう…
あの子は…一体…
確かナイトメア様は俺の知っている人と言っていた…
でも、スノウなんて名前の人物は俺の記憶には居ない…
ドリームローズという苗字も…
ましてや余所者の知り合いなんて彼女とアリス位なものだ…
ナイトメア様に聞けば何かわかるかもしれないが…
顔は…ユキに似ていたが…
まさか…そんな筈はない…
ルールの事もある…
彼女の時計はもう…
それにしても、新しい魔女の役持ちが現れてもおかしくないのに…出てこない‥
色々と疑問がある
とりあえず、ナイトメア様に聞いてこないと…
…
それにしても…苗字がドリームローズ…薔薇の夢か…
以前…ナイトメア様がユキは青い薔薇の夢が好きだって言っていたな…
本当に不思議な子だ…スノウは…
…
そう思い…塔に帰って行った…