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不思議な迷宮に落ちていく

第6章 時計塔との別れとクローバーの国


時計塔での仕事が終わった後…
いつも通りにベッドに入り…いつも通りに眠ったはずだ…
この時間帯は珍しく…夢魔に会う事も無かった…
でも、夢の終わり頃…
「スノウ…」
ふと誰かに呼ばれた気がする…
まだもう少し寝ていたいのに…
誰かが起こそうと話しかけて来るよ…
「スノウ…」
起きなさいと誰かが言っている…
「そうだよ…そろそろ起きてくれ…」
だから…起きたくないんだって(笑)って
あれ?知っている人の声がする…
誰だっけ?(笑)
「酷いな…君ばかりが夢に居座る事が出来るなんてズルイだろう?私と平等に、君にも目覚めて貰わなければ…」
はぁ?この人何言ってるの?普段は引きこもりなのに…
全く困った人だ…
「…さあ、起きて帰ってきてくれ…」
えっ?帰る…?
帰るって言われても時計塔しか思いつかない…
何処に…?
「君達を待っているんだ…起きてくれ…さあ、早く…」
起きるから…あと5分まって
「ふうん…そうか…よく分かった。起きてくれないんだな?起きてくれないなら…悪さをしてしまうよ?」
やれるもんならやってみろ…と言いたい所だが相手は夢魔なので起きる事にした…
「なんだ…やっぱり夢だ‥」
いつもの時計塔の部屋だ…
でも、何かが違う…
「あれ?ユリウスが居ない…」
時計の音も聞こえないし、この部屋の主も居ない…
エースも居ない…
…どういう事?
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