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不思議な迷宮に落ちていく

第5章 ただいま!時計塔


「スノウ…」
ユリウスとエースは数時間帯に1度時計塔の屋上に行きとある少女を探していた…
舞踏会以来、何処かに消えてしまった彼女…
ハートの国中探したが…見つからない…
もしかすると…あいつはアリスよりも先に…
「あいつは何処に行ったんだろうな…ユリウス…」
エースも流石に不安そうな顔をする…
「ああ…そうだな…」
あんなにもアリスと一緒に帰ると言っていたのに急にいなくなるのか?
それにお前は…

すると一瞬空間が歪んだかと思うと…
少女が落ちて来た…
「いたたた…」
「「スノウ!!」」
その少女は二人の良く知っている人物だった…
だが…
いつも持っていたカバンを持ち歩いていない事だけが違かった…
トランプモチーフの懐中時計を首からぶら下げていた…
「何処行ってたんだよ~スノウ心配したじゃないか~」
「もう決めたのか…?」
2人はスノウの様子を窺う…
「うん…決めた…」
「後悔…しないか?」
後悔…
きっとするんだろうな…
結局、小さい頃の夢だったいつか日本の秋葉原に行くって夢を叶えてないんだよね…
両親の葬儀にも参列できなかったし…
私って…親不孝な娘だよね…
でも帰ったら帰ったで後悔するから…
アリスと一緒に帰れなかった事もあるし…
「すると思う…でも、私は大丈夫♪アリスとユリウスとエースが居るから!」
俺もだぜ~とエースも答える…
それより大事なのは…
アリスだ…
今だから思い出せるけどアリスのお姉さんは…

でもアリスって責任感強いからな…
「アリスは…どんな決断をするのかしら…」
「あ~それなら…大丈夫だ」
えっどういう事?
「アリスは…この世界に残った…」
話しを聞くと…すっかり帽子屋ファミリーのメンバーに好かれていて…
残る事にしたらしい…
エースは無表情で立っている…
「俺の仕事が増えちゃうのかな…」
…?
「仕事が増えるってどういう事?」
まだそっちの記憶はあいまいでよく思い出せないんだけど…
…まだ貴女は余所者だから…
…思い出さなくていいんだよ…
ユキ…の声が聞こえた気がした…
そういえば…二人には伝えておかないと…
大事な家族だしね…
「2人に…話しておきたい事があるの…」
いつもは時計の音がする部屋が…静かになったような気がした…
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