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引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第15章 俺…もしかしたら…、ホモなのかもしれない!


※


「は、…っ」


龍之介の唇の隙間から、熱い息が漏れる。
私はそんな声を聞きながら、彼の下半身へと手を伸ばす。

布の上から優しく撫でると、服越しにでもハッキリと分かるくらい 熱い肉棒がビクンと跳ねた。

きちんと欲情してくれていた事に安堵して、私はゆっくりとベルトに手をかける。


『龍之介…、ねぇ、触ってもいい?』

「それ、やめてくれないか」

『え、?』


龍之介が、彼にしては珍しく低い声を出した。ギラついた瞳に、荒く吐いた息。
これは…怒っているというより…。まるで獣だ。
本能を曝け出して、こちらに牙を剥き出しにしている、獣。


『…何を、やめるの?』

「その…女の人みたいな喋り方も、俺の事を龍之介って呼ぶのも。
そんなのは、春人くんじゃないみたいだ」


それは…。どういう意味だろう。
私はあえて、彼が興奮出来るように女らしく演技していたのに。


『ですが、いつも通りだと いやでも中崎春人(男)を連想してしまいませんか』


龍之介は、優しくロングヘアーのウィッグを下に引いた。するとウィッグはパサリと音を立てて落ちる。


「…いいんだ。君は、いつもの君で、いい。
いや、違うな。いつもの君“が”いいんだ」


『っ、』


どきりと心臓が跳ねた。


どうして、貴方はそんなにも熱い視線で私を見るの。

どうして、そんなに真剣な顔で言葉を紡ぐの。

そんなのは まるで…
私の事が好きだと、告白しているみたいじゃないか。

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