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もしもハリポタの女主人公がツイステの世界に来たら

第8章 上昇アテンション


 ついに、ついに、ついにこの日が来てしまった。嗚呼――なんでこの世界にもあるんだ!?『飛行訓練』だなんて!!

 説明しよう。は元の世界、つまりホグワーツでも飛行訓練の成績は下の下、箒に跨って30cmと浮くこの出来ないほど飛行訓練が苦手だった。
 だがホグワーツでは特に飛行訓練の試験などは無く、成績にも残らなかったので安心していたが……この学校ではあるのだ!授業が!試験が!成績が!!

 は思わず頭を抱えた。ああ……見える、見えるぞ、エースとデュースが飛べない私を指刺して上空から笑う姿が。
 ホグワーツ時代の悪夢が嫌でも蘇り、どこからか笑い声さえ聞こえてくる気がする。
 ……こうなったらもう、奥の手を使うしかない。

「グリム……実は私、朝からお腹が痛くて……」
「なんだ、便秘か?それなら医務室に行くんだゾ!」

 くっ、この獣が!デリカシーと言う言葉を知らないのか!?
 せっかく人が声を潜めて腹痛アピールして飛行訓練をズル休みしようと思ったのに、グリムの一言でなんだか余計な情報まで付け加えられているじゃないか!
 しかもグリムが大声を出した所為で、隣にいたエースとデュースの耳にも不必要な情報が入ってしまった。

「え?なになに?、お前便秘なの?」
「あんまり酷かったら医務室で浣腸もらって来い」

 くっ、男子め!お前らもデリカシーと言う言葉を知らないのか!?
 は羞恥で顔を真っ赤にし、怒りで拳を震わせながらも、これ以上喋っていたら何を言うか分からなかったので無言で医務室に向かった。
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