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それでも私はかの君を愛してる【twst・ハリポタ】

第1章 想いを空に馳せる


ゴーン、ゴーン、と重たい鐘の音が響き渡る。
どこか遠くで聞こえるそれを聞くのも、
もはや慣れてしまった。

スノーは遠い目をしながら空を見上げる。
ホグワーツではない魔法学校。
"ナイトレイブンカレッジ"
まさかホグワーツにすら通わなかった自分が、
異世界の魔法学校に身を置くなど、
一体誰が予想出来ただろうか。
そもそもこの異世界の魔法学校にスノーが通わなければいけないのか。
その辺の魔法使いには引けを取らない実力はもっているつもりだ。
なにせ闇の陣営のエリート死喰い人達がスノーを鍛え上げたのだから。
実際に授業なんて受けなくても、実技に関しては何も支障がない。
こうして授業をサボっていたってどうとでもなるのだ。

それなのに。
なぜ自分はここにいるのだろう。
考えても答えが出なくて、ただただ空を見上げる。

さっきの授業はなんだったのだろうか。
それすらわからない。
ただわかるのは、
何かの授業が終わったということだけ。
中庭に人が出始めてきた。
スノーはくぁ…とあくびを噛み殺しながら、そんな景色をただただ眺めていた。
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