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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第11章 暁


ー研磨sideー



五限の途中で穂波が学校に来て、
体育だったし話してた。




来週の土曜、部活は午前で終わりで、
穂波誕生日だから一緒に過ごせるかなと思って誘うと
オッケーだった。よかった。

おれがいろいろ考えればいいのかもだけど
そんなかっこつけなくてもいいよなって
家でゆっくりしたいか、どっか行きたいかとりあえず聞いてみる






『…へ?』

「…え」






5組と合同の体育、
バレーをしてる生徒たちをぼんやり見ながら話してたんだけど
ふと穂波の方をみると
涙をぽろぽろと流してる。




あ、そっか。
穂波は嬉しくても泣くんだった。

…けど、
いま何か嬉しいこと言ったっけ。







「あ、えっと…」



 



手を伸ばして
涙を拭くんだけど
まだこぼれ出てくるから
どうしようもない







『…嬉し涙』

「…ん。知ってる」




なにがそんなに嬉しいのかはわかんないけど…




「…外、出る?」

『…ん、顔洗ってくるね』






立ち上がって外に顔を洗いに行く穂波の後を追う







顔を拭いて振り返った穂波をそっと抱きしめる
…かわいくて、つい







『…どっか行く。 それから、家で一緒に過ごしたい』







腕のなかにすっぽり収まりながら穂波が言う






「…ん。どっちもだ。いいね」

『…ん、どっちも』






それから少し身体を離して
そっと穂波に口付けた







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






「きゃーーーーー」

ひかり「やばいやばい 孤爪くん、かっこいいかも…」

「孤爪くん、どんどんオスっぽさでてきてるよね… 出会いってすごい…」

「穂波ちゃんももともと綺麗だったけど、どんどん綺麗に色っぽくなってくよね…」

芽衣「覗き見なんてって思ったけど… なんか綺麗で、みてよかったかも」

「ていうか、いまの空気感!完全に少女漫画でしょー きゅんきゅんとまらないんですけど」

「…青春映画のキスシーンっ」












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