• テキストサイズ

【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第9章 ユーカリ


ー研磨sideー



期末テストも終わって
12月に入った。



寒いから基本教室で穂波とも過ごすけど、
たまに 冷たい空気が吸いたいとか言って
屋上に行くことになったりする。



寒いと確かにくっついていたくなるな、とか。




もうすぐ冬休み。
冬休みって言ってもおれらは部活があるし、
年末年始は休みだけど穂波は家族で台湾に行くらしい。
お正月は日本で過ごしたいけどアジアならいいかも、とか言ってた。






『研磨くん、冬休み入ってすぐの土曜日って部活どんな?』



美術室への移動中に聞かれる。



「…確か、半日。日曜は休み」

『ほんと?土曜日、うちに来ない?一緒に過ごそ』

「…ん。穂波は?ダンスのレッスンあるの」

『旅行行く子もいるし、基本のレッスンはお休みにするんだけど
来れる子だけ来て、ちょっといつもと違うことして遊ぼうかなって思ってる』

「…へぇ」

『…だから、午前中でおわりなら一緒に帰れるかな』

「そうだね」




『………でね、研磨くんピンと来てなさそうだから言うんだけど
土曜日は24日で、いわゆるイブなんだけど…
プレゼントにのことは気にせず、一緒に過ごせたらなって思う』





…イブ。クリスマスか
全然考えてなかった




「うん。わかった。」

『ん!』




美術の授業では油絵をやってて、
穂波は多分海を描いてる。

砂浜とかがない海だけの絵で、太陽も映してるような。
多分、サーフィンをしてる時にみえるような海なんだと思う
太陽が反射しててちょっと眩しい感じが絵でも伝わって
こっそりみるのを楽しみにしてる





クリスマスか…

多分穂波はご飯を作る気…だよね。

プレゼントとまで行かなくても
何か持っていきたいな

何がいいんだろ…



果物?
ちょっと雰囲気なさすぎだよな…






/ 1804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp