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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第6章 層


ー研磨sideー



体育祭の日は快晴で、予定通り決行された。



基本木陰で過ごしてると、
クロが来たり、夜久くんが来たり、穂波が来たり、
なんかよくわかんないけどちょこちょこと誰かが来る。
虎と福永も一回ずつ来たし、海くんは相変わらずの笑顔で声をかけてくる。



部活対抗リレーの前には、
おれがいるとこにクロも海くんも福永も穂波も来て、
なんか、集合場所みたいになってた。



本気で走る勢は陸上部と野球部が速くて、バレー部は4位だった。
でも、なんか思ったより速いんだね。



サッカー部はドリブルをしながらリレーしてて、
クロが丁寧に副キャプテンを教えてくれる。

クロ「ちなみにもっと人気のキャプテンが穂波ちゃんのこと落とせるかやってみようとかどうとか」

「………」

クロ「無理だっていう奴が多いみたいだけど。研磨くんのものって聞いて地に落ちるやつと、
  どうやら、俺も言わせてみたいって燃えるタイプのモテ常習犯がいるみたいネ」

「……はぁ。想像つくけど。…クロもそっちのタイプでしょ?」

クロ「…研磨の彼女じゃなかったら、俺もきっと燃えてるかなぁ〜」

「………それはその一言で好きになっちゃうの?自分に言われたわけじゃないのに」

クロ「いや、ちょっと違うかもね〜研磨クンはわからなくて良いことです」

「…何それ。まぁ別にいいけど」

『研磨くんはそのままでいいということです』


穂波が隣にやってきてするりと腕を絡めてくる。


クロ「…聞こえてたか」

『…ん?研磨クンは…ってとこからだよ。笑 ごめんね勝手に話に入っちゃった』

研磨「………」


腕を組んだ状態で首筋に顔を近づけてくる
本人は匂いでも嗅いでるんだろうけど、息がかかってくすぐったい


「…ちょっと」

『あぁ、だめだ。研磨くん、いい匂い』

「………ヘンタイ」

『!………がーん』

「自分で言ってたでしょ」

『…ん。』



こういう時、たまにみせる凹んだような表情の穂波…かわいい



「…別に、やめてって言ったわけじゃないけど」

『…?』

「ちょっと、からかっただけ。いやじゃないよ」

『…ふふ』



そう言って一層強く腕を絡めてくる。




柔らかいなぁ…







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