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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第6章 層


ー研磨sideー


彼女ができたのも初めてだし、
欲しいとか思ったこともなかったから、
じゃあ、その彼女が他の異性にモテたら、とか考えたことなかった。


はっきりしてるのはカズくんとサッカー部の2年。
はっきりしてないとこだと、バスケ部の2年、従兄弟だけど遊児…
あと知らないけど学校内だけでもまだいる。
交友関係の広い穂波に、好意を持ってる人は他にもいそう。



それ自体は別にいやじゃないかも。
別に誇らしくもないけど。



でも距離が近かったりはいやだな…
身体とか触られてたらいやだ。

…あぁいやだ。いやかも。いや、…いやだ。

………クロや夜久くんが言ってたのはこういうこと?





そもそもおれは穂波の何に、どこに惹かれたんだろう…




…顔。……かわいい
きれいだし、笑顔が最高。

…髪。…さらさらしっとりのロング………すき

身体?………色っぽい、痩せてなくて太ってもなくて健康的で………



でもそういうんじゃない。
そういうので好きになってない。




別に髪切っても好きだし。
ちょっとくらい痩せたって太ったって好き。
顔も、あの笑顔があればいい。




……………。




一緒にいてラク。
今までにない感じ。

なんでなんだろ。
初めて話した時からラクだったんだ…





明るいし、いっぱい触ってくるし、嬉しそうに跳ねたりもする。
わかっててもたまに突飛な行動をして驚くけど、
でも、声は穏やかだし、早口じゃなくて…
音も動きもうるさくない。




穂波の家族やBBQにきてた人たちも、そういう人が多かった。




自然体で…
肩に力が入ってない。



あ、これだ。




力が抜けてんだ。




ふにゃふにゃしてるんじゃなくって、
ふわって抜けてる。




その上………かわいい。





…でも、だから好きになったのかな。





いや、項目としておんなじような子がいたからって、好きになるかな…
ならないでしょ





なにこれ、結局よくわかんないじゃん。
考えても。




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