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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第6章 層


ー研磨sideー


穂波が今日、
カズくんとスケボーするかもって聞いたとき、
なんかちょっと嫌で、気付いたら練習みてけば?って言ってた。

夏祭のときのBBQとドライブで、
穂波対他の男っていう図を何度も見て、
別にいちいちイライラなんてしないし、
穂波の内側に対しての不安とかはないからほんと気にならないんだけど…

ちょっと、こう、ほら、、、おれの。ってしたい。


おれの?おれの?ってなんか考えると変だけど…


あれ、前穂波なんかおれのって言ってたな…
気のせいだったんだっけ…




誘ったは良いんだけど、しょっぱなランニングから始まって、
多分穂波はしばらく誰も居ない体育館にいるんだと思う。


ランニングは疲れるし汗かくし、好きじゃない…けど、
走りながらいろいろ想像するのは…ちょっと好き。


穂波はよく波とかで例えたりする。
穂波にとって海とか自然が
おれにとってのゲームの世界みたいな感じなのかな…



そう思うと、すこし理解しやすい。
穂波の頭ん中。



バテバテで帰ってきて、すぐ練習入れって言われて、ヘトヘトだった。
…穂波はどんな顔してみてるかな。
すこし、微笑んだりしてるかな…

かっこつけたい、とか思わない。
多分思ってたら、こんな風な関係になってない。
だから今更かっこつけれないとかじゃなくって、
ただ、そういう気持ちが全然起きてこない。




やっと休憩になったから、
タオルを持って、ギャラリーにまだ姿が見えた穂波のとこに行く。

荷物を持って降りてきた穂波に階段の下で遭遇。



「…あ、穂波。まだ見てたんだね」

『うん、みんなの練習見てるの、すごく面白くって時間忘れちゃった。
研磨くん、お疲れさま』

「…ん。………スケボーは?」

『そうなの、すっかり忘れてしまってて。
今から向かおうかなって。…これ、差し入れ。よければ、みんなで』



カズくんには悪いけど、ちょっと嬉しい。
デモ、逆もあり得るってことなんだよな。




「…ありがと。……中行かないの?」

『………研磨くんに会えればそれで良い…かな』




なにそれ可愛すぎるでしょ。







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