• テキストサイズ

【ONE PIECE】人はそれを中毒という

第7章 誕生日


「暖まる…」
「力が抜ける…」

足を伸ばせる湯船に浸かる二人。
気だるい体を癒すものと、より一層力が抜けるもの。

それぞれ効果は違うが激しい運動のあとの汗だくでベタベタになった体を清めたく、風呂に浸かっていた。
シャワーだけで済ませなかったのは、クロエの足腰が立たなかったからだ。

「ちょっとは加減して欲しかった…」
「意外とつなぎ姿がツボにハマった」
「そんな序盤のであんなにがっついてたの!?」
「もちろん善がりまくって蕩けてたクロエがブースターになった」

背を預けているローが背後でくつくつ笑う。
自分でも分かる程に乱れまくったのは、なにが原因か。
やっぱり…

「ローだって普段言わないことポンポンいってくれちゃって…記録用に録音電伝虫欲しかった」
「俺は映像のほうが欲しかったな」

次回やりかねないその言葉に、お湯を顔にかけて制裁してやった。

「今日で休暇終わりか…」
「本部に戻るのか?」
「んーたぶん?ロー達はだいぶレッドラインに近づいてきてるから、半分を制覇するのももうすぐだね」
「シャボンディ諸島だったか?」
「そう、楽しいところだよ」

お湯に肩まで浸かりながらクロエはローの頭を引き寄せた。

「今度からは前よりは頻度高めに会えると思うよ。ロー達が本部に近づいたからね」
「危険も増すがな」
「会うのやめとく?」
「まさか。俺はバレても痛くも痒くもねェ」
「確かに面倒被るのは私だ…」

バレて困るのは私だけだった。
これは変装術とやらを本格的に学ぼうかな。

「また近いうちに連絡いれるよ」
「あぁ」
「あと、シャボンディ諸島に近づいたら同業者に気を付けてね」

このままいけばきっと、最悪の世代が集結するから。





/ 262ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp