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待つ宵 揺らめく水面

第1章 花信風 滝澤 /平子




朝ごはんを一緒に食べて、丈さんの様子を伺う。


昨日…は一体私たちはどこまで…
なんて、聞くのはどうなんだろうか。
でも気になる。


「…丈さん、」
「お前、昨日はすごいよく寝れたみたいだな」

「…はい、確かに久しぶりによく寝ました。丈さんは、寝れましたか?」

「…、ああ」
「良かったです!ソファで寝てたから心配で!」
「………ああ」


丈さんは、先に出ると行ってご飯を食べた後簡単に準備をして出て行ってしまった。


支部に行ったら、倉元一等が私に気付いて隣に来た。嫌な予感。


「昨日うちの班長と飯行ってませんでした?」
「何故それを」

「2人が帰って行くのが見えたんで!
班長が良い顔してたから声掛けなかったですけどね」


「…それで、なんでしょう?」

「ちゃんって隙ないよね~、いやさ、今日班長が何故かめちゃくちゃ不機嫌だからなんかあったのかな~って」


「…何も、無いですけど?」

「……ふーん、そっか何も無いからか~、了解でーす」

「倉元さん…」

倉元さんはにやにやしながら、じゃあねーと風のように去っていった。
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