第1章 花信風 滝澤 /平子
「せ、せいどうさん…朝から刺激が…!」
「あ、やっぱ起きてた」
「~政道さん気付いてやってたの!?」
「お前分かりやすいからな、ふふ、可愛い」
「政道さん、大好きです」
「~!!朝から理性飛ぶわ!よし、朝から対策会議だろ?そろそろ準備するぞ」
「はい!!…きゃっ」
政道さんがベッドから起き上がり、それに続こうとしたらもう一度ベッドに押し倒されて優しく唇にちゅっとキスを落とされた。
「せ、せぇどうさん…」
「その顔、俺以外に見せるの禁止な」
ドキドキした、というかずっとドキドキしてる。
その後、2人で出勤してるところを篠原特等に見られてニヤニヤされた。
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明日はいよいよ梟討伐戦。
全体的にはピリピリモードで、私もいよいよ現実味が出てきて緊張してきた。
クインケ扱い方も篠原特等に指導してもらい、筋はいいぞ!と、言って貰えた。
什造先輩には短剣の取り扱いも教わった。
什造先輩のようには全然出来ないけど、足を引っ張らないようにしないと。
「は血さえ見なければ、接近戦も上手くなると思いますよ~」
什造先輩に言って貰った言葉で克服出来るように頑張ろうと益々躍起になった。