第1章 花信風 滝澤 /平子
2人でベッドに入って先輩にぎゅうって抱きしめて貰う。
私もぎゅうって抱きついた。
先輩の胸に顔を埋めながらちらっと先輩の表情を伺う。
パチッと視線が絡まって、先輩がふわっと笑った。
「、なんでそんな可愛いの…?」
頬を優しくなぞられて、耳を少し撫でる先輩の指。
「ん、」
気付けば唇が重なっていて、室内にちゅ、ちゅっとリップ音がこだまする。
「ふっ、ん、っ…ん」
舌が絡み合って息が続かない。
舌を優しく吸われて、クラクラする。
甘い。
******
「せんぱい、、」
「…先輩じゃなくて名前呼んで」
「…、政道さん…すき」
「ふ、俺もの事が好きだ」
蕩けるキスを沢山して、政道さんが私の首筋にもキスを降らせる。
ちゅ、ちゅ、すごく優しい。
手は私の腰にあって、指が服の中に入ってきた。
「ぁ…」
私が小さく声をあげると、政道さんは男の顔をしていて、いい?と、首を傾げた。
その仕草と表情が相反してたけど可愛くて、私は頷く。
大きな掌で胸に優しく触れる。
「っ、」
口を手で抑えると、先輩が私の手をどけて唇を押し当てる。
政道さんの指先は優しく慎重に動いていて、キスも甘くて、衣擦れの音や、政道さんの吐息、キスの音でも気分が高揚してくる。
下着もぬがされていて、私の頭もふわふわとしていた。
声も我慢出来なくて、政道さんの名前を沢山呼んでた。
「あ、ふぁ…せ、せいどう、さん、ん」
「……いい?」
こんなにスマートでかっこいいのに、伺うような可愛い顔をする政道さん。
「うん、早く…政道さんっ」
私が政道さんに手を伸ばすと、
「ちょ、あんま煽んな…優しくしたいんだよ」
って、私は壊れないのに。
「政道さんになら、壊されてもいいの。早くきて」
「~!!もう、知らねーぞ、」
政道さんのがはいってきて、胸がいっぱいになった。
「あ、やべー、ほんと、、」
「せ、せいどうさんっ…ん」
「理性とびそ、、っ、ん、痛くない?」
「うん、ぁ、す、ごい、幸せで…す」
「ん…、俺も幸せ」