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うちの旦那が可愛すぎる。

第3章 親友と君と


「おはよう、真子」
「おはよう那子ちゃん!」

会社の同期で親友でもある真子と挨拶を交わす。彼女はいつも元気いっぱいで、同期だけではなく上司や部下ともよく盛り上がっている。わたしはどっちかというと(慧太くんの件を除いては)仕事人間だから真子のコミュ力を分けてほしいくらいだ。

「ん?今日の那子ちゃん、なんかかわいい……?」
きらきらしてる?と訊いてくる真子。さすが、気づくのが早い。
「この話は後でね」
え~!!今聞きたい!教えてよ~!!と隣のデスクで騒ぐ真子は置いて、わたしはひとまず仕事をこなすことにした。




「で!何があったのか教えてもらおうか那子ちゃん!」
お昼休み。慧太くんが作ってくれたお弁当を広げながら、わたしは真子から質問責めに遭っていた。まぁそりゃそうか。あれだけ含みのある言い方をしたんだもんね。
「実は……」
わたしは、慧太くんと出逢ったことから結婚して同居していることまで、この短期間にあった出来事をくまなく話した。


「なんか…想像できない…」
「真子はそう言うと思った」
わたしも急に結婚して同居するなんて思ってなかったもん、と付け加える。

「…でも、本当に大丈夫なの?そんな急に結婚とか同居とかして……」
考えてみれば、確かに心配な要素はある。出逢った日に『結婚してください』だなんて、現実的にあり得ない話だもの。こういう時の真子は少し鋭い。

「…その時はその時でなんとかするよ。心配してくれてありがとうね、真子」
わたしがそう言うと、那子ちゃんに何かあったら私が許さない!と彼女は返す。正義のヒーローみたいだね、なんてその後は2人で笑い合った。
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