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明日も君の隣で【twst】

第4章 未来なんて【ジェイ監】※微裏(裏)


「…!、はい。ユウさん」


ジェイド先輩は一瞬驚くと、嬉しそうに微笑んだ。

人目も憚らず抱きついてしまい、顔を赤くする。


「…すみません…」

「いえ。構いませんよ。それよりどれです?可愛いウツボ」

「ち、ちがっ…あれは…」

「あぁ、あれですかね?僕の3つ下の子でしょうか」

「え、知り合いですか」

「冗談です。すみません」

「…ジェイド先輩」

「なんでしょう?」



ふと、歩き出した先輩に問う。



「この指輪…なんですが」



帰ってくる際、別れ際にするりとはめられた指輪だ。

宝石の種類は分からないけど、とても綺麗で。

記憶が戻ってからは、特に付けている。


「あぁ…付けてくださっていたんですね」



先輩は自然な流れで私の左手の薬指に口づけを落とす。



「そのままの意味です。陸では求婚するときに贈るのでしょう?」

「…!」

「あらら、違いましたか?ふふ」


先輩は微笑むと、口をガバッと開けた。


「…、せ、先輩…」

「ユウさん。」

「は、はい」

「僕は貴女の記憶が消えたままでも、求婚する気で来ました」

「…!」

「忘れられないんです。貴女の暖かさ、真っ直ぐさ、優しさが」

「ジェ…っ」


先輩はきゅっと私の手を握った。


「僕と結婚していただけますか…?」

「は、はい…っ」

「…本当に僕で良いんですか?」

「勿論ですっ…!」


そう答えると、先輩に抱き締められる。


「…本当は、貴女に会えるか不安だったんです」

「先輩…?」

「こっそりこちらの世界に来たもので。内緒ですよ」


悪戯っぽく笑うと、私を抱えてどこかへ向かい始めた。


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