第2章 ほら、僕の色に染まりなよ〜出会い〜【リドル】
「…!?君、なんてところにいるんだい!?」
開けてくれたのは赤い髪の毛で、黒くて綺麗な瞳を持つ男の子であった。
…早く、早く説明しないと…!!
「…っ!…っ!?」
怖くて喋れない…!?どうしよう…お礼言わないと…
赤髪の彼は隣で座ってくれていた
私は泣きながらだったけど「あ…りがっ…と…」っと一言言えた。
その男の子は背中をさすって、「ゆっくりでいいから」
って笑いかけてくれた…
気分が落ち着き、彼にここはどこかと尋ねた。
彼は不思議そうにこの国の名前を教えてくれたが、私には知らない地名であった。彼にそのことを告げると彼は少々驚いた顔をした。そして、考えるような表情になり、私に話す。
「どうやら、君はこの国の名前を知らない。よって、君は僕が知らない世界から来たということになるね。」
「はい!?」
嘘…でしょ!?ってなっている顔を見た彼の顔を見て見ても嘘をついているようには見えない。
異世界転生なら漫画とかでなら見たことはあるが、まさかその〝異世界転生〟というものを体験する日が来るなんて思いもしなかった。
放心状態になっている私を見て彼は
「まぁ、その状態だと本当っぽいね。とりあえず、君の名前を知りたい。」
「ユウです…。貴方は…?」
「僕はリドル・ローズハート、ユウだったかな?よろしく」
「ローズハートさん、よろしくお願いします」
彼はクスッと笑って
「リドルでいいさ、ずっとここにいるのもあれだし場所を移動しないか?」
スっと手を差し出してくれて手を重ねる
グイッと引っ張られ私はよろけてしまい彼に寄りかかってしまう。
私はドキドキしてしまい、
「ぁゎゎ!ごめんなさい!」
っと彼に伝えた。
彼は少し驚いた顔をしたがフッと笑い。
移動する。その時、彼はわたしの手をつないでくれていた。
着いたのは大きなお城みたいな所で、カラスの置物が沢山置かれていて、不気味であった。
そこに入り、周りを見渡す。たくさんの絵画や、高級感あるシャンデリア、大きな黒板のある教室が目に入った。
(ここ…学校なの!?)
私はキョロキョロするあまり彼からフッと笑われ恥ずかしくなってしまった。
そんなことしているうちにとある大きな扉が目に入り、彼はそこに止まった。
彼はその扉をノックし、
「失礼します。学園長」
と大きな扉に入っていく。私も一緒入った。