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あなたの瞳に私が映るまで

第7章 連続殺人事件


かくれんぼ事件があったあと、太宰さんは何事も無かったかのように、いつもの調子でくっついたり、邪魔したり、サボったり。
そんな毎日を心地よくも物足りなく感じていても時間は過ぎていく。

布団から出るのが少し億劫で、上着を一枚きたらちょうどいい季節。
街路樹も赤や黄色に色付いて、踏みしめて歩くとサクサク音が鳴る。

『おはようございます。国木田さん』

「おはよう。蓮見 今日は、これから連続殺人事件の緊急の会議になった。出席してくれ」

『…はい。』

私はただの事務員なので、なかなか危ないお仕事の会議に出席する事がないので不思議に思いながら返事をして、会議室に赴く。


社長が部屋に入り椅子に座ると
「国木田、始めてくれ。」

「では、今回の内容をお伝えします。今回この殺人事件は半年の間に、似たような容姿で同じ名前の女性が4人も殺害されています。手口はどれも同じ。首には鉄の首輪と手首には鉄の手錠がはめられ、どの被害者もみな電気ショックが死因となってます。容疑者は目星がついていて、ナイトクラブ経営者の西島という男です。ただ証拠が何1つ見つからず、我々に依頼がきました」

「国木田、容疑者の目星もついてるし、乱歩さんに超推理してもらえりゃすぐに解決するんじゃないのかい?」

「与謝野さん、乱歩さんと太宰には今朝依頼がきた別の殺人事件に出張してます‥乱歩さんがこっちの殺人事件ならありさ が居れば絶対に解決すると…」

『えっ?なんで私がっ??』

「ありささん…被害者のお名前…
みんな…ありさという名前です」

『えっ?』

「そうだ。敦の言うとおりこの被害者はみんなありさ という名前。そして身体的特徴も蓮見 と酷似している。そのため明日ナイトクラブで西島主催の合コンパーティーが開かれる。ありさと与謝野さんはそのパーティーにエントリーしておいた。俺と敦はそのクラブのウェイターとして紛れ込む。必ず証拠を掴む」

「これより、連続殺人事件解決のため全力を尽くす。頼んだぞ」

社長の一言で会議はおわり、私は国木田さんに呼び出された。
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