第1章 は じ ま り
嗚呼。生きずらい。
そんな毎日必ず頭に浮かぶ言葉。
これは正真正銘私が本当に思っていることだ。
朝。いつものように顔を洗うその度に目の前の鏡に映る醜い自分の顔。
この顔を嫌いになったのは中学2年生の頃
私には中学になってから仲良くなった親友がいた。周りからも2人で1つ。そう思われるほど。
それはいつしか偽りの関係に変わった
いや、元から偽りだったのかもしれない
チリチリチリチリ
その時計の音を合図にもうこの事を考えるのは自分でもとてもいい気分にはならないし考えるのを辞めようと首を振り朝食の準備をする。
ある程度朝食の準備を終わらせ静かなリビングで1人朝食を黙々と食べる
今日は高校の入学式だ。
元々親に嫌われている私は親がアパートの安い部屋を借りてわざわざ私だけを別の場所に移した
私はあのギスギスとした空気が嫌いだったので好都合だったからいいけど
そして学校へ行く準備
私はこの顔が嫌いで嫌いで
出来るだけ周りの人の目に入らぬようにするためパーカーを制服の下に着てフードを深く被りマスクを着用する
これが私流の着こなしってやつかな?