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【YOI】僕達のif【男主&勇利】

第1章 はじまり


【プロローグ】


終盤になっても、2人の勢いは衰えない。
勇利が世界最高レベルとも呼ばれるステップをリンクに刻むと、純もそれに決して引けを取らない動きでついていく。
高校生に扮した勇利と純のペアプログラムは、多くの観客を魅了していた。

互いに見つめ合いながら、2人はそれぞれの想いを伝え合う。
(なあ、もしもあの頃もう少し判り合えてたら、僕らどうなってたんかな)
(あの頃の悩みも苦しみも、僕達の関係も違うものになってたとか?)
少し考えたあとで、純も勇利もそれを否定するように首を軽く横に振ると、一度離れた後でリンクの外周をイーグルで進んでいく。
(いや、あの頃があったからこそ、今僕と勇利はこんな関係になれたんや)
(そうだね。あの頃の僕達に今の話をしても、絶対に信じなかったと思うし)
ダイナミックなジャンプを決めた2人は、再びリンクの中央に移動する。
(だけど今だけは、)
(この『if』を楽しもう)
しっかりと手を取り合うと、2人は心の底から嬉しそうに笑った。
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