• テキストサイズ

《鬼滅の刃》たくさんの愛を(短編集)

第12章 光炎万丈(煉獄杏寿郎)*




「『………』」
沈黙が続く中先に言葉を発したのは杏寿郎だった。
「…あの人と結婚するのか?」
『結婚…!?
 いや、まだ分からないよ…
 今日初めて会ったんだから…』
数ヶ月ぶりに杏寿郎から声を掛けてもらえて内心嬉しい飛鳥。
だが飛鳥のその一言で杏寿郎の声色が変わった。

「今日初めて会った…?
 初対面の男を家にあげたってことか?」
急に雰囲気が変わった杏寿郎に驚くも平然を装う飛鳥。
『い、いけない…!?
 彼、お腹空いてたから食事用意しただけだよ!』
「外で済ませることもできただろう。」
『でももう家の近くに来てたから…』
「…独身の男女が二人っきりで同じ部屋にいるなんて…
 何かあったらどうするんだ。」
『何かって…大袈裟だよ!
 私なんかに…何もある訳ないじゃん!
 もし仮にあったとしても大丈夫だよ、私力あるし……』
「今のお前じゃ男になんて簡単に負けるぞ。」
『っ…!
 なんなの、そんなつっかかってきて…
 私が何をしようが杏寿郎には関係ないでしょ!』
「…そうだな。」
『もういい?
 私も暇じゃないんだから…!
 …任務お疲れ様。それじゃ…!?』
杏寿郎は黙ったまま飛鳥の手を引っ張り自宅に連れ込む。

/ 317ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp