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手のひらの虹 【恋人は公安刑事】津軽高臣編

第5章 思い出の公園へ〈主人公目線・津軽目線〉


津軽さんに手を握られて、玄関のドアに鍵を掛けると、
津軽さんは、今度は、わたしの肩を引き寄せて、肩を抱いたまま歩き出した。
疲れを滲ませてる津軽さんの横顔も、凄い男の色気が漂って居て頭がクラクラしそうだ。

(なんか、今日の津軽さんって積極的過ぎて、密着度高過ぎて、心臓は破裂しそうに、ドキドキするし、顔はカッカとして熱いし、頭はクラクラして、倒れそう)

そんなわたしに気付いたのか、津軽さんはわたしを見下ろすと、
ふわりと優しい顔で笑った。

「ウーサちゃん?、俺がカッコ良過ぎるからって、緊張しなくて大丈夫だよ。何時ものウサちゃんで居て。そんなに茹でダコみたいにならないの。ウサちゃんのて・れ・や・さ・ん」

そう言うと、津軽さんは、わたしの頬にちゅっと音を立ててキスをした。

「ひーーっ!」

「何その、ひーーって、もっと色気ある対応ウサちゃんも覚えないとね。そんなんじゃ、津軽さんキスし甲斐ないだろ?津軽さーんとか言って、抱き付きなよ」

津軽さんが、わたしの肩を抱いた反対の手で頭をわしゃわしゃ撫でながら言った。

(か、髪の毛折角可愛いくカールしてたつもりなのにー)

わたしが、黙って引き摺られる様に歩いていると、津軽さんが言った。

「ねぇ。ウサちゃん ここでキスする。良いよね?」

津軽さんは、切羽詰まった様にわたしをぎゅっと抱きしめてから、
わたしの顎を掬い、キスをして来た。
こんなマンションの通路でって思って、頭を引きたいのに、津軽さんは、ぐっとわたしの後頭部を押さえて、わたしの腰に回した腕に力を入れる。

津軽さんのキスは荒々しくて、奪う様なキスで熱い舌が直ぐに入って来た。
わたしは、ただただドキドキして目眩がしそうで、津軽さんのシャツの裾をぎゅっと握った。そのわたしの手に気付いた津軽さんの
わたしの腰に回して居た手が、わたしの手を優しく包む。
相変わらず、わたしに熱烈なキスをしながら。

もう、何にも考えられないって思って津軽さんのキスに一生懸命応じていると、津軽さんのキスが優しいものに変わった。

そして、何回か啄む様なキスをチュッチュっと落とされて、津軽さんのキスが終わる。

ぼーっとして、津軽さんに抱き付いていると津軽さんが、わたしの鼻をぎゅっと摘んで、楽しそうに笑いながら言った。

「ウサちゃんのエッチ」

「ろっひがーーーーー!」



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