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Attack 《気象系BL》

第7章 月虹





「………はい」


俺は、こくりと頷いた。
雅紀さんの親友である横山さんから、全面的な信頼を得た、その嬉しさに胸がじんわり熱くなる。




「おはよう!」


そこへ、爽やかな元気な声が飛び込んできた。


「おーう。相葉ちゃんおはよう!」

「………おはようございます」


雅紀さんは俺の顔をみるなり、険しい顔になった。



「……どした、二宮」

「え?」

「まだ調子悪いのか?」

「いいえ。別に……」

「顔赤いし。目潤んでるし。熱でも…」

「ないわ。ないない。過保護にしたあかんで、相葉ちゃん」


横山さんが、その場をぶったぎって、俺は笑いだした。
雅紀さんは、え?え?という顔で、オロオロしてる。


「大丈夫です」


とても心配性で優しい人。
かっこいいけど、寝起きはポヤポヤしていて可愛らしいことも知った。
コーヒーは豆からひくこだわり派なことも知った。

知らないことは、お互いにきっとまだたくさんある。

これからの年月共に歩いて、ゆっくりと分かり合えていけたらいいと思う。


「係長。今日の訪問先見て貰えます?」

「うん。了解」

「あー!相葉ちゃん、明日のJ社一緒に来てんな」

「は?なんで」

「むこうの部長が相葉ちゃんに会いたいゆーねん」

「………分かった分かった」


3人でワイワイ歩きだしたら、ショウリさんがおはようございます〜って走ってきた。




かけがえのない……いつもの一日が始まる。




Fin.



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